「インパクトインベストメント」と「ESG(環境、社会、ガバナンス)」、これって使っている人は何を持って使い分けているのでしょう?? そんな問題意識について触れている記事があったので少し整理してみたいと思います。これはあくまで個人的な見解で、所属する組織の考えとは無関係です。(って言ってみたかった笑)

SocialFunds.com — What exactly is impact investing, and how does it differ from sustainable or responsible investing? 

とは言いつつも、個人的には定義そのものには興味がないというか、コミュニケーションの際に必要に応じて定義すればいいかなという程度でしか考えていません。一番違う点は「インパクトインベストメント」は初期段階の社会的企業に対してメソファイナンスを行うもので、今の一般的なSRIが既上場企業などのメインストリームの大企業をESG評価の対象としている点と言えるかと思います。また、インパクトインベストメントの方がより直接的積極的に社会的価値の創出を目指しているとも言えるかもしれませんが、一方で、その評価軸や方法はESGと多分に重なります。しかし、これらも非常に限定的な見方で、新興途上国でのVC/PEがESG指標を投資基準に加えているという事例は多々ありますし、アキュメンファンドなどのインパクトインベストメントの典型事例もESG統合型のVCの事例として紹介されています。「インパクトインベストメント」が何、「ESG投資」が何、ということにあまり意味を感じないのは、そのためです。上記の記事の中でも新たな動向をいくつか紹介していますね。

どうでしょう?? これらはあくまで個人的な意見なので、是非他の方のご意見も伺ってみたいです!!

社会的インパクトの積極的創出、ESGの統合というベクトルが別次元で生まれているのが現状ですが、その先には確かに重なり合う領域が見えはじめていると思います。そして、その辺りの感覚が、自分にとって「BOPビジネス」のような話とこの社会的投資関係の話が切りはなせないと感じるところなのです。この分野の実践者の方たちが「インパクトインベストメント」と「ESG投資」どのように理解して、どのようにすみ分けているのか、是非色々お話をさせていただきたいなと思っています。

もう一点関連して、社会的投資にしてもそうですが、いわゆる「社会的企業」と従来の「営利企業」が協働するという体制が今後さらに重要になってくると感じています。営利企業から社会的企業がスピンアウト、社会的な投資を呼びつけつつ、親企業と協働するといった事例も増えてくるのではないかと。なぜそう思うのか、それが社会的投資とどう関係してくるのか、もう少し頭の中を整理してみたいと思います。