さて、月曜祝日、やらなくてはいけないことはもちろんあるのですが、引き続き内省中です。自分にとってこのプロセス自体が「就活」なので笑

というのも、今志望している企業の仕事の一つが、「これからの社会」の姿を描くことです。 そして、その社会の中で企業の果たす役割を逆算する、その社会に求められる新しい価値を創造していくお仕事をされています。ということで、別に「これからの社会はこうだ!!」という答えをここで掲示することはしないのですが、その答えにつながるように、自分が妄想していることを言語化していきたいと思います。もちろん、これらは現時点での思考の言語化で、これから日々変わっていくものです。

 

今起きている大きな転換は『「企業」の役割と存在意義が変化、拡大しているということ』だと考えています。金融危機の影響、社会的企業の台頭等を受けて「これからの資本主義」という形の議論が行われていますが、その議論のさらに先、より抽象的な話になるかと思います。どういうことか少しづつ書いていきます。

 

この変化を理解する視点として、企業という仕組み、社会と市場、人と組織という3つのレベルで考えてみたいと思います。もちろんこれらは相互に関連しているので、あくまで思考軸としてくらいのものです。

企業という仕組みについて、前回の投稿にも書きましたが「社会的価値の創出が経済的インセンティブを持つようになった」ことが重要な変化です。それが顕著なものがやはりBOPビジネスでした。故Prahaladは生前から世界で最も影響力のある経営学者だったわけですが、「BOPビジネス」の主要なメッセージは貧困削減という価値を企業の経済的インセンティブとつなげるというものであり、その結果多くの人とモノと金を動かすことになりました。また、環境問題についても、市場と社会がその適切に反応しているため、環境ビジネスが機能しています。社会的価値の創出と経済的価値の創出、Win-Winという考え方自体は広く受けいられており、その恩恵もすでに見られていることは周知のことです。

 

こうなってくると議論は「どうすれば社会的価値の創出を経済性の観点から正当化できるか」という方向に向いていきます。一見ビジネスとしては儲からないからやる必要がない、というものを、どうすれば儲かる仕組みにすることができるか、という視点で捉え直すということです。この実践者であり先駆者がいわゆる「社会起業家」なのかもしれませんし、戦後の日本の発展を支えた偉大な創業者達だったのかもしれません。しかし、ここでは一端そういった精神性を排除して、社会的価値の創出を経済性の観点から正当化するということの意味を再考したいと思います。

ここで重要になるのは、「社会的価値の創出を担うアクターは営利企業だけではない」という点だと考えています。当たり前のようですが、この点が実は「企業の社会的責任」といった形で企業を主体に置くことで抜け落ちてしまう、少なくともその相対的重要性が下がってしまうのではないかと感じています。例えば「BOPビジネス」では、現地のNGOや社会的企業、政府といったアクターとのパートナーシップがビジネスの生態系を形成するためには欠かせません。それは社会的価値の創出そのものが経済的リターンを得るために必要であることの裏返しです。ここで言う社会的価値とはビジネスの基盤である、インフラやステークホルダーの能力、法整備などの市場環境や他のビジネスパートナーなどで、これらを0から作り上げることは企業単体ではできない、また企業以外のアクターにとっても単体ではその価値を最大化できないという懸念からパートナーシップが生まれ、共に生態系を作り上げていくことになります。こうした「社会的価値の創造のために、その経済性を確保するために外部のアクターと連携する」という論理は、近年注目を集め始めたCreating Shared Valueのような考えに集約されています。

 

今後はこうした連携による共有価値の創造というのが大きなテーマになっていくはずです。それは企業が自身の担う役割を拡大していくこと、拡大した先で他のアクターとコストとリソースを共有することで、共有の価値を生み出していくことだと理解しています。これはもはやCSRやサステイナビリティというレベルの話ではありません。官民連携や社会的企業、NGOとの連携など、これらが重要だと感じるのは、これまで縛られていた「企業」という枠組みを超えた価値の創造を目指していることであり、それが「企業」としての価値につながるという理解の上になりっているからです。もちろん、こうした連携は様々な形で行われてきており、「前からあったじゃないか」という反論も分かるのですが、多くの関心が集まり始めている、その重要性が相対的に増してきているということが重要であると考えます。

そして何より、この価値の共有というモデルが、今後様々な「社会的価値の創出」に応用されていくのではないかと考えています。BOPビジネスが貧困問題に対応したように、その他の社会的課題についても同様に既存の枠組みを超えた形でコストとリソースを共有することで、経済性の観点から正当化できる取り組みが増えてくるのではないか。そういう意味でも、生態系を作るインキュベーションという仕事の重要性が増してくるわけです。

 

さて、3つのレベルとして、企業という仕組み、社会と市場、人と組織という点を挙げましたが、一つ目がまだ途中にも関わらず結構な量になりました。ということで、ここでまた切ります笑 今日はもう少しこのあたりを書いていきたい気分なので、次の投稿に続きます。